アマゾンで、宮部みゆきの「ソロモンの偽証」を観ました。前編・後編、通して4時間ぐらい。あっというまでした。相変わらず、宮部さんの世界は一筋縄ではいかなくて、でも初めっからわかってたりもして。すごい。
で、中学生が主人公なんだけど、みんなとてもうまいの。大人たちも演技派ぞろいなのに、そっちよりうまい。自然な感じ。なぜなのだろう、と思ったら、この世界が彼らそのものの世界だから。まったく無理がないのね。
いじめ、先生の無理解、親の先走り。彼らの世界は一筋縄じゃなくて、みんなの気持ちも言い分も解る。解る、といいながら、思ったように子供を動かそうとする大人たち。大人と子供の狭間で、ギリギリしたあの感じ。
だから、大人の役者のほうが不器用でこれ見よがしな演技に見える。つまりは宮部ワールドなのですね。ありそうだけどない、なさそうだけどある、そんな世界。いじめてる子は、また誰かにいじめられてる。
どんな作品にも、被害者・加害者、両者への思いがある。物事はそんなに単純じゃないように見える。でも観方によってはシンプルにもなる。それができるのは若いときだけかもしれない。可塑性が、大人になると無くなっていく。
それが本能でわかっているから、子供の演技が光るのですね。だから大人が引っ張られて、これまでなかった表情を見せてます。本能の引出しを忘れないって、大切かも。特に命を守るってことに関しては、本能でしょう。
大人になればなるほど、命に鈍感になっていくのかもしれない。これ、怖いよね。http://www.shampoo-shiraga.com/

母とNHKの「朝いち」を見てました。シングル女性の生活、というタイトル。マンション買ったり共同生活したり、医療保険に入ったり、それなりの工夫をされています。頑張ってるね、みなさん。
するとキャスターの男性が(井のっちじゃなくて)、「それでバラ色の人生だと思えるのか」みたいなことを言いました。つまり女性の一人暮らしは真っ黒だろう、と言いたいのかしら。
「バラ色の人生」、かのエディット・ピアフの名曲です。でも、悲しいかなフランス語が解らないので、意味は知りません。ピアフの再来といわれるミレイユ・マチュウのCDはもってます。
でも、この人、日本での出版権がないので、直輸入です。つまり歌詞カードに日本語訳がない。私、学生時代、フランス語の教室から追い出されたので、ほんと、トラウマです。
しかし、この際「バラ色の人生」は、なにを歌っているのか、知りたい、と決心しました。というほど大袈裟なものでもなく、ネットにたくさんの方が、訳詞をアップしています。ありがとう、みなさん。
で、まとめると「愛している貴方に抱きしめられるとき、人生はバラ色」読めました。ま、恋する女性のときめきの一瞬ですね。つまり一瞬のときさえあれば、人生やっていける、とも解釈できますね。
で、その至福の一瞬とは、本人にしか解らないでしょう。だから、「マンション買ったからバラ色」なんて判断できないし、シングルだから暗い人生ともいえないし。
遠い過去のこと、趣味を楽しむ女性たちを取材したことがあります。ガス会社のキャンペーンでした。素敵な女性たちと作品に出会えました。革工芸、陶芸、彫金、染色、なかには日展の会員も。いいもの観ました。
そのなかで、銀行に勤めながら、キルトを制作している女性のご自宅に伺いました。大きなベッドカバーやタペストリー、そしてそれより美しい若い女性。カメラマンも、被写体が良いので機嫌。
帰りの車のなかで、カメラマンがぼそっと「寂しくないのかな」と、言いました。ああ、男って、女性の一人暮らしは「かわいそう」て、思うのね。
でも与謝野晶子も「柔肌の熱き血潮に触れもせで寂しからずや道を説く君」と言ってるから、男女ともバラ色の人生に異性は必要、と思っているのですな。